ALL DAY!!

本当と嘘のあいだで、どこからか聞こえた音を書き留める。

解放区

「解放区」を仙台初日初聴きで解釈が追いつかずだいぶ捻くれた見方をした結果、解釈したらすごく長くなってしまったので別記事に書き残すためのページ

ツアーを終えての感想を最後に書き残して置きます

 

 

・「明けない夜を受け入れたら」
あ、受け入れるのか。moveonしたあとの話なんだ
失った時間を受け入れて安全な場所(ポルノとの時間)でシンガロングしたりするのか
そう考えると歌詞の受け入れ方が変わってくるなあ不思議だ
古の掟などお前たちのものじゃないは自由さを
ライトアップサファリ(ライブ会場)で吠える

・あぁ、この解釈するまでの長さがめっちゃ新藤さんの歌詞だ。めっちゃ面白い。だから何度も聞いて何度も読んでしまう、この振り回される感じ嫌いじゃない

・10年ぐらい前は「まだそこにいて動けない自分」みたいな光景が私自身にあったなぁと思うんだけれど、ここ数年は「あの頃の自分を迎えに行く」が出来ている
なので歌詞を理解してなおやっぱり「ファイトソング」かどうか?と例えると違う気もするんだけど
進みたい挑戦したいの中で疲れてしまう時に聞きたい安息ソングという立ち位置かなと捉えている

→安息といえば星球「クリスマスツリーを飾る星球みたいな時がサバイバルな人生には必要」

ファイトソングといえば
ブレス、テーマソング、aNewDayやギフト
そういうわかりやすいファイトソングを歌い背中を押してきた彼らが25周年の今我々ファンに送る曲が
OLDVILLAGERや解放区という「そのままでもいいんじゃない?」という温度に変化しているということ

ブレスなんかは割と「ありのままでいいんじゃない?」なんだけど、明日や未来という先のことは見据えているんだよなぁそこが今回と違う
夜は明けないけれど、怖くない夢を見させてあげるよという曲
こう、怖がる子供をあやすような父性、親ごころ

・例えばこの先25周年シングルが追加で出たとして、20周年の一雫やプリズムは「20年経ってぼくたちはこうだけれど…」みたいな曲だったけど、どんな歌を届けて来るんだろうともおもった

 

・歌詞から
「キミが夢を願うから ミュージシャンも張り切って」
→覚めない夢を見続ける

「喜びのファンファーレ 響き合うシンガロング」
ってまさにこのライブのはじまり方じゃんね、Century Loversな時

「ライオンたちは吠える〜夜を支配する」
→ライオンと言われて思い出すのはその歌詞かなあ
「見下している傍観者たちがずっと愛を搾取してるから」からの「にぎわうサバンナですべて忘れたい」

「それさえできない夜はここにおいで」(解放区)
「歩き疲れたら帰っておいで」(ライラ)
→思えばアンフェはライラだった、周年の節目にふたりが言う言葉が親しいものであること
聞く側への寄り添い方

→→ふと思い浮かんだのは夜はお静かにだったんだよね

「感情がいっぱい揺れたあとにいろんな整理がついて、心穏やかな感じにしたらいいかな」byパチパチ全曲解説より晴一さん

「誰もの頭上に輝くクラウン」
→ギフト出だし、誰しもにある箱
照明の黄色はキング&クイーン

 

・じゃあ自分に置き換えるとそこまで今の日本の生活に窮屈感や圧迫感は感じていないし、未来に悲観しているかと言われたらそうかもしれないけど、そこまで大げさでもない。
ーー今を生きるのは楽しい、そう感じているので「打開したい」という気持ちはそこそこあれどこの曲ほど鬱々はしていないのかもなあと(挑戦はしていたいので)
嫌なものはどんどん切り捨てて、例えばSNSもそう見なけりゃええわって人なのでそういう中で「馬鹿じゃないの?」って言っていられる幸せを噛みしめていたいなとは思う
こういう考え方を持てるのもポルノさんがおってこそなんやで…感謝…

音楽と人(新藤インタ)より
「失われた何十年とか言われても、別に喪失感があるわけじゃないし、今という時代をちゃんとそれなりに楽しんでる」

 

○ツアーを終えて

170828-29で崩れた城?門が逆再生で積まれていくのをみて、やっぱり解放区の世界って現実的ではない夢の世界のような場所にも思えてきた…
→解放区ではそれぞれにクラウンがある=平等な世界
のような気はしていたのでなぜ「夜の国」の「女王」という存在があるのか?とずっと疑問には思っていたんだけれど
別に「夜の国」にこだわって考えなくてもいいんだな、とこの流れで気づいた
それはMCで言った「そこじゃなくて、ここ」「明日じゃなくて、今」であって
「現実的ではないそれぞれの思う場所」「自分が想像する無限の幸せとか快楽が味わえるような場所」でいいんだって
そのそれぞれの中にある場所のことを解放区と呼ぶんだろうな

布団にくるまって空想するでもいいし、今来ているライブでもいいし、それこそ逃げ出した場所だって構わない
それぞれが解放区だと思える場所があるんだよっていうポジティブソングなんだと思う

それこそポルノ丸の「両手をあげてワーってやるだけでもいいし」や「横浜は自由に楽しんでね中華街なんか行ってさ!」のひとことや表情を出してくれる「優しさ」で寄り添う、根っこが優しい新藤さんらしい歌詞だなと感じるんだ