ALL DAY!!

本当と嘘のあいだで、どこからか聞こえた音を書き留める。

「BUTTERFLYEFFECTをひと通り聴いた件」

BUTTERFLYEFFECTとは「些細なきっかけで大きな事に生じる事」(自己解釈)

このアルバムタイトル通りに捉えるのなら、1曲でも響くことがあれば、何かが変わるかもしれない。という風にとってもいいのかな。カオス理論とか難しいことはわからないけれど、全体を通して感じるというよりはラジオで「残った曲たち、温めていた曲たち」と表現している限りは1曲ずつ分けて聞いてあげたいなと思った。

 

本当にひと通り聞いただけなので深めの解釈ではないことを前置きに。

 

・なんとなく複数ずつの構成で聞こえてきた

無理やり分けるなら、

THE DAY
Working men blues
君の愛読書がケルアックだった件
I believe
___________________

LiAR
Fade away
___________________

クリスマスのHide&Seek
MICROWAVE
夜間飛行
___________________

真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
170828−29
Montage
___________________

スパイス
キング&クイーン


こうかなぁ…複数構成って言えば、ツアーを意識するような気もするし似たような曲をつなげたのかもしれないし。勝手な解釈だけども、


この中で1番好きなセクションは、クリスマス〜夜間飛行。
ジャズホールにミラーボールが光り輝く景色に、ハスキーでスモーキーな声が気持ち良かった。
次点でスパイス〜キング&クイーン、これは単純にこのアルバムの中で「大丈夫だから」ってすごく肯定してくれてるから。
私も人間なので疲れた時はFade awayとか聞いたらしんどいので。

 


・芯のある曲の中の人

今回はしっかりと「僕」とか「あなた」とか芯のある人が曲になっているような気がしている。
前作RHINOCEROSは一緒に居られる曲(まあGood luck to youなり)、抽象的な曲(ミステーロ)と割とがっつり盛り込んでリスナーと一緒に高まるアルバムだったと感じているんだけど。
今回のBUTTERFLYEFFECTは1曲1曲が芯があって。一緒にというか曲ごとに分けて吟味したい様な。
主人公がいる曲は、その主人公にどれだけ気持ちを合わせられるか、っていうのがあるから前作よりももっと聞き混んだり、例えばライナーノーツがあれば読んだり、そういうことをしないと難しいから、BUTTERFLYEFFECTはちょっと難しく考えて聞いてしまっている。
そんな中すんなり入ってきたのはキング&クイーンとかその辺なのは私がスポーツの喜怒哀楽を知っている人だからだと思います。
まあ、リアリティの高い作品(それは、彼らの年齢的な経験値も含めて)かと。今の所は。


・あの曲と比べてしまう時もあるよね

これ自分の癖なのかもしれないけどよく聞いてて「あ、これあの曲に似てるなあ」と思い出したりすることがあって。
ケルアック → オニオンスープ 理由:アレンジの問題、ポルノの作るいわゆるPOPSの音だよね、軽快で一つのテーマについて歌ってる曲
I believe → 夕陽の色 理由:これは多分岡野が同時期に作ったとしか思えん
Fade away → バベルの風 理由:岡野による岡野のロックな解釈なんだろうきっと

 

・スパイス
歌詞は昔っからポルノの曲にある彼女に振り回される男のしょーもなーい話なのに、
最終的に拗ねずに2人で笑いあっているところに。

時間の経過(これはデビューしてからの)とそれに伴う人間としての暖かさみたいな「こそばゆさ」を感じた上に、ちょっとだけ切なめのアレンジを加えて(それこそスパイス)、日常の中でとても大切な人と笑いあえてる、手をつなげている事実みたいなところまで自分の中でたどり着いてしまってすっごい胸がドキドキしたよ…!!

だって昔はここまで相手を思いやるカップル像描かなかったような気がする。「あーーはいはい、そうなんじゃ頑張っとるねえ」みたいな男だった気がする。スパイスにおいては「あーそうなん?(あとで何かフォローしよう)」みたいになっててさ...
そしてびっくりした、自分はポルノの描くカップル像にはそこまで意識を持って行かれたことがなかったから。
最後がハッピーエンドになるだけでこんなにリアリティ増すものなのか…

 

・キング&クイーン
アルバムの最後にこの、スパイスとキング&クイーンを持ってこられたことで自分の好きなポルノグラフィティはちゃんといるし、自分の人生に顧みることもできるんだよ。ってすごく嬉しさを覚えた。


そんでもって振り返ってしまう今年のJ2リーグ…これは特殊なことだと思うけど、10月後半にこういう曲を聴くとどーーーしてもサポとしては振り返らざるを得ない。
嬉しかったこと辛かったことあんなことあったな、ああすげーゴールみたなあとか。

 

・君の愛読書がケルアックだった件
wikiをみながら、ケルアックについては全くわからない。って唸ってたら、日本で言えば沢木耕太郎なのかね?と旦那氏に言われそれだーーーーってなった次第。日本の作家に例えればわかる。やっと歌詞が理解できたわ(勉強すべきである)
というわけで深夜特急を読もうか考えている件。

 

・多分ここまで読んでくれた人ならわかってくれると思うという呟き

「クリスマスのHide&Seek」をNAOTOストリングスと本間さんのエレピで聞きたい。